基礎から学ぶ福岡のリゾートバイトについて

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男性の患者さんから「居場所がない」という訴えを聞いた記憶は、ほんの数回しかない。客観的に見れば立派な役割も拠点もあるはずの女性たちが、「居場所がない」と思ってしまうのはなぜなのだろう。

社会的に活躍している女性たちの中にも、この居場所さがしを続けている人がいる。
エッセー集を出している著者のK本葉子さんは、エリート社員生活を経て留学、そのあとは作家として活躍を続けており、しかも外見もキユート、と現代女性のあこがれの的ともいえる存在。
また少女マンガ分析を『私の居場所はどこにあるの?』という本にまとめたF本由香里さんも、老舗出版社の辣腕編集者であると同時に評論家や大学講師としての名声も高い。

客観的に見れば居場所だらけの彼女たちでさえ、仕事に追われる毎日の中で、「私の居場所?」と不確かさや心もとなさを覚えているとしたら、問題はなかなか深刻だ。
クリニックを訪れる女性たちに、逆に「居場所ってなに?」と尋ねると、「仕事の能力や作り笑いではなくて、私であることそのものが求められる場所」という答えが返ってくることが多い。

つまりそれくらい、ふだんの人間関係では、必要とされているのは作りモノの私と強く意識させられているのだろう。
もっと素の自分を出してみたら?とアドバイスしても、そんなの、絶対に受け入れられないとかたくなに拒絶する。
素顔の自分をさらけ出した瞬間に、職場の同僚も友人も私を嫌うだろう。その点にだけは、奇妙な確信を持つ働く女性たちが不思議である。
しかも、仕事の経験が自信につながらず、逆に居場所がないという意識が強まっていくのだ。
私がいなくなったら困るでしょ?とうぬぼれてみてもいいじゃない?と言っている私でさえもこの病院がポンドに私の居場所なの?などと不安になる瞬間があることを思い出す。
もちろん、現実問題としては、私が突然休んだら、その日は外来診療ができなくなる。ロッカーには私の白衣もサンダルもある。

働く女性にないのは、実は居場所ではなくて、「ここが居場所だ」という自信なのかもしれない。
私はここに必要なのだから、ここが居場所に決まっているじゃない、と自信を持っていいはずなのだが、獲得するのはなかなかむずかしい。



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